この世で1番美しい食べ物は「うどん」なんじゃないかな、と思うことがよくあります(次点でお豆腐)
滑らかな純白。そのビジュアルが、ピュアで汚れのないイメージを連想させるのかもしれません。
今回はそんな純真無垢なうどんという料理の中でも、ずば抜けてクリアな味の名店を中目黒・祐天寺エリアで見つけたのでご紹介します!
隠れた讃岐うどんの名店・ひろ川 中目黒総本店
讃岐うどん専門店「ひろ川 中目黒総本店」は、令和6年6月6日、祐天寺と中目黒の間にオープン。
讃岐うどんの職業訓練校「さぬきうどん科」修了生が開業したお店。そんな学校があるとは…知りませんでした。
線路沿いのちょっと分かりずらい場所にありますが、開店前の待ちも数組。隠れた人気店です。
素朴ながら清潔で、日当たりのいい明るい店内。
神棚には茹でたてのうどんをお供えしていました。
和室のお座敷や、庭もあるみたい。
お店の方も皆さん感じが良くて、ホッとする雰囲気。
基本のうどんメニュー(2025年4月10日以降、一部価格改定予定)
天ぷらやおでんもありますが、専門店ですのでうどんの注文は必須。
茹で時間が13分とのことで、ランチ時などはゆとりを持って訪問するのがおすすめ。
店内奥にあるおでんは、セルフで自己申告。
ひとつからOKだそう。
1日1組限定、ディナータイムの飲み放題コース(要予約)
うどんや天ぷらだけでなく、すき焼きやおつまみもついてきてしかも3時間。
色々飲み食いした後にこの記事を書いているのでわかるのですが、このお店の味・レベルで、この金額はかなりお得だと思います。期待大!
お酒は日本酒、焼酎が豊富。
特に焼酎は珍しい銘柄が揃っていますね。
もちろん、ビールやハイボールなどもあります。
茹で上がるまでの13分はのんびり過ごそう
お昼ですが…うどんが茹で上がるまでおでんで一杯やって待ちましょうか。
うどん聖地のひとつ・香川県丸亀市にある「マタタビ饂飩店」のマタタビ焼酎(芋)
ちくわ天によく合うそうです。
おでんは「山地さんのしうまい」
お店の練り物類は、こちらも香川県産。
観音寺市にある「山地蒲鉾」のもの。
お酒を飲んでいたら、「おつまみで先に出しましょうか?」と天ぷらを先に揚げてくれました。大きなちくわ天、イイダコ天。
信じられないほど軽やかに、カリッと揚がっていて、油臭さが全然ありません!
これは美味しい…!
平日昼から飲んでる酔っ払いにも、嬉しい気配り。
うどんが茹で上がるまでの時間ものんびり楽しめますね。
もちろん、うどんだけの注文でもOK!
コシと弾力・冷たいつけうどん!
程なくして、うどんが茹で上がりました!
「こしと弾力を愉しむ!!つけうどん」(麺大盛り)
讃岐うどんといえば、やはりコシと弾力。
冷たいうどんの方がよりダイレクトに楽しめるかなと思って、今回はこちらをチョイスしました。
純白で、美しい自家製麺。日差しを浴びてキラキラしてます。
小麦粉と塩水だけで作られており、デンプン粉などの混ぜ物はいっさいしていないとのこと。
食通ぶって1本だけそのまま食べてみたのですが、小麦粉の優しい風味が口の中に広がりました。
コシがしっかりあって、噛むほど旨味が増していく感じ。同時にツルッとした喉越しで、麺をたぐる手が止まりません!
オリジナル調合の出汁にも化学調味料等は不使用。
奥深い味ながらも、しょっぱすぎない塩分で麺本来の味を邪魔しないです。
麺にも出汁にも、余計なものが添加されておらず、非常にシンプルで雑味のない味。
こんなに透明感のあるうどんは、初めてかもしれません。
最後に残った麺に、醤油とゆず果汁を垂らして食べると、味が変わっておすすめとのこと。
うーん、爽やかで、これも美味しい!柑橘の酸味で、一段と麺が締まったような印象に。
クリアで余計な味がしない、純度の高い麺だからこそできる、シンプルな食べ方ではないでしょうか。
これだけでひと玉食べてもいいくらい美味しかったです。
これからの暖かくなる季節にもぴったり。
ひろ川 中目黒総本店へのアクセス・営業時間
店名 | 讃岐うどん ひろ川 中目黒総本店 |
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アクセス | 東急東横線「祐天寺駅」東口から徒歩6分 東急東横線「中目黒駅」西口から徒歩10分 |
住所 | 東京都目黒区祐天寺1-2-15 |
営業時間 | 昼の部 11:30〜15:00 (最終入店 14:15) 夜の部 17:30〜22:00 (最終入店 21:15) ※うどんがなくなり次第終了 |
定休日 | 火曜・水曜、不定休あり(SNSで要確認) |
SNS | Instagram 食べログ |
毎日食べたい!美しすぎるひろ川のうどん
全てにおいて余計な雑味のない、ひろ川のうどん。やはり世界でいちばん美しい食べ物はうどんだ、と再認識した気持ちです(※個人の見解)
普段そこまで大食な方ではないのですが、大盛りうどんにおでん、焼酎、天ぷらまでつけても、胃もたれ等はしませんでした。
素材本来の味や香りを愉しむことで、刺激物まみれの都会暮らしで麻痺していた五感が、ちょっと取り戻せた感じさえあります。