中目黒駅前にある新高堂書店さんが閉店してしまうとのこと。
閉店にあたって「閉店おまけ祭り」を開催しているらしく、そのニュースを見てお店に訪れてみたところ、店長さんから貴重なお話を聞くことができました!
新高堂書店ってどんなお店?
新高堂書店はナカメアルカス(アトラスタワーのあるエリア)にある本屋さん。
ザ・町の本屋さん! といった感じで、店内には児童〜小学生向けの本が充実。私が伺ったときも地元の小学生やお子さん連れが何組も訪れていました。
新高堂書店の歴史
「自分の記憶にある限りずっと中目黒にある本屋さんだけどいつからやってるんだろう…?」と、気になっていたところ、ちょうど店長さんからお話を聞くことができました。
なんと創業は1898年。
!?
思ってた10倍くらい歴史が深かったです。
ちなみに気になって調べてみたところ、1898年は米西戦争が起こったり、ジョン万次郎が没年の時代でした。すごすぎる。
しかも今の店長さんの高祖父の父が台湾で創業し、台湾に住む日本人に向けた商店だったそうで、当時台湾では最大の書店だったとのこと!
その後日本へ戻り「なんか渋谷って街がすごいらしいから、その隣の街に出店しちゃおうぜ」といったノリで中目黒へ移ってきたそうです。
閉店(おまけ)祭り!が開催中!
「そもそも閉店するのに祭りってなんだ…?」と思い聞いてみたところ、暗く寂しく終わりたくないという理由でした。お客さんの子どもたちに寂しい思いしてほしくないし、とても素敵な発想…!
気になる祭りの内容はこんな感じ。
- 1898円以上のお買い上げでラインスタンプ or 名言おみくじガチャのプレゼント
- 閉店スペシャル栞 プレゼント
- おりがみ、お菓子、子ども用パズル
- 12/23(土)アトラスタワーの大きなクリスマスツリーの下で絵本の読み聞かせ会
1898円以上のお買い上げでプレゼント
こちらは創業年の1898をキーワードにしたキャンペーン。
新高堂オリジナルキャラクターのナッペちゃんのラインスタンプも捨てがたいのですが、「名言おみくじガチャ」が気になったのでガチャを選択。
この中には歴史の偉人や漫画のキャラなどの名言が入ったガチャが入っているそう。本屋さんらしい取り組みで面白いですね!
心に少年を飼っているので「海賊王におれはなる!!」や「伊達にあの世は見てねえぜ!」とかを期待してガチャを回してみます。
宮沢賢治でした。
ちょっとどうしてもポップなの引きたくて特別にもう1度回させてもらいました。
おっ、次はスヌーピーで有名なピーナッツのセリフですね。しかも大吉。
正直このガチャ楽しくて無限に引きたかったです。
クリスマスツリーの下ではおはなし会も
こちらはナカメディアでも先日取り上げた、アトラスタワーのクリスマスツリーの下で行う読み聞かせ会。
朗読のプロの方が来て読んでくださるそうです。
自分が小学生のときに朗読のプロの方が来て絵本を読んでくれたのをとても覚えているので、子どもたちにとっていい思い出になるといいな、と思いました。
本屋さんをやめたあとは…?
「本屋さんをやめたあとはどうなるんだろう?」と思い聞いてみました。
───本屋さんを辞めたあとは何かされるんですか?
お恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、新高堂書店さんで「目黒川さくら飴」という飴を企画して制作されているそう。しかも飴は中目黒の宮川製菓さんで作っていて、売上は目黒川のサクラ基金にも寄付されるそうです。
中目黒でお店やっている方って、地元に還元することをよく発案してくる気がしてて「都会なのにこの下町の商店街感のある空気がなんかいいよな〜」と思いました。
さいごに
お話中に昔の中目黒の写真を見せていただきました! 戦後から中目黒で営業しているということもあり写真の数がすごかったです。
そんな感じで中目黒トークをして新高堂書店をあとにしました。
閉店するのにも関わらず店長さんからマイナスのオーラを感じられず、むしろなんだか元気をもらえたのが印象的でした。
閉店は12月30日とのこと。それまでに是非みなさんも「ザ・閉店~ナカメの中心で閉店を叫ぶ~」に参加してみてください。
これから新しく生まれ変わる新高堂も楽しみです。それでは!